【2025年最新】スタートアップの資金調達方法を徹底比較|代表的な手段・選び方・注意点を解説
スタートアップを立ち上げた起業家にとって、最初の大きな壁となるのが「資金調達」です。革新的なアイデアがあっても、実現するための資金がなければ成長スピードは大きく鈍ってしまいます。
一方で、資金調達の方法は多岐にわたり、「自社に最適な方法がわからない」「投資家との関係構築が不安」という声も少なくありません。
この記事では、2025年最新のスタートアップ資金調達方法を体系的に比較し、メリット・デメリット、選び方のポイント、注意点を徹底解説します。これから資金調達を検討している起業家の方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社Camphor Treeでは、スタートアップ企業に特化した
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スタートアップの主な資金調達方法
スタートアップの資金調達方法には、複数の選択肢があります。
ここでは主要な6つの手段を紹介します。
【資金調達方法の比較表】
| 資金調達方法 | 特徴 | メリット | デメリット | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|
| エクイティファイナンス(出資) | 投資家やVCが株式を取得し出資 | ・返済不要 ・投資家の支援が得られる | 経営権の一部を失う可能性 | 成長フェーズのスタートアップ |
| デットファイナンス(融資) | 銀行や政府系金融機関からの借入 | 経営権を保持したまま資金調達 | ・返済義務 ・審査が厳しい | 安定収益があるスタートアップ |
| 補助金・助成金 | 国や自治体の支援金(返済不要) | ・返済不要 ・信頼性向上 | ・申請手続きが複雑 ・競争率が高い | 研究開発型の企業 |
| クラウドファンディング | 共感ベースの個人出資 | 話題化・顧客獲得に繋がる | ・調達金額が限定的 ・支援者対応が必要 | プロダクト系・BtoCサービス |
| 事業提携・CVC投資 | 事業会社からの出資・提携 | 資金+事業連携のチャンス | 提携条件に縛られるリスク | 業界シナジーがある企業 |
| レベニューシェア/ベンチャーデット | 売上連動・低リスク型調達 | ・柔軟な返済 ・株式希薄化なし | 新しい仕組みで条件が限定的 | 売上が一定あるスタートアップ |
エクイティファイナンス|投資家・VCからの出資
エクイティファイナンスとは、株式を発行して投資家やベンチャーキャピタル(VC)から資金を調達する方法です。返済義務がない代わりに、株式を渡すことで経営権の一部を譲渡します。
【エクイティファイナンスのメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 返済義務がなくキャッシュフローに余裕ができる | 経営権の一部を失う可能性がある |
| 投資家のネットワークや経営支援を受けられる | 出資条件の交渉に時間がかかる |
| 大きな金額を調達できる | 将来的に株式の希薄化が起きる |
エクイティは、急成長を目指すスタートアップにとって欠かせない手段です。特にシード〜シリーズA段階の企業が活用するケースが多く見られます。
デットファイナンス|金融機関・政府系金融機関からの融資
デットファイナンスは、銀行や日本政策金融公庫などから融資を受ける資金調達方法です。株式を手放さずに資金を得られる一方、返済義務が伴います。
【デットファイナンスのメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 経営権を維持できる | 返済義務と利息負担がある |
| 資金の使途をコントロールしやすい | 実績や担保が求められるケースが多い |
| 融資条件が明確で安定している | スタートアップ初期は審査が通りにくい |
「返済の見込みがある」「キャッシュフローが安定している」企業に向いており、エクイティと組み合わせて活用するケースも増えています。
補助金・助成金|国や自治体からの返済不要の支援金
補助金・助成金は、国や自治体がスタートアップの成長を支援するために提供する返済不要の資金です。返済義務がない点が最大の魅力ですが、申請のハードルは高めです。
【補助金・助成金のメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 返済不要で資金負担がない | 申請・審査の手続きが煩雑 |
| 公的支援を受けることで信頼度が上がる | 採択されない可能性もある |
| 特定のプロジェクトに使える資金を確保できる | 使途に制限があることが多い |
採択されれば大きな助けになりますが、申請には時間と労力がかかります。専門家のサポートを受けながら進めることをおすすめします。
クラウドファンディング|共感を基にした個人からの出資
クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の個人から小口資金を集める方法です。
【クラウドファンディングのメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 市場の反応を早期にテストできる | 認知を集めるためのプロモーションが必要 |
| ファンや初期顧客を獲得できる | 支援額が想定より集まらないこともある |
| 返済不要で柔軟な資金調達が可能 | プロジェクト公開後の支援者対応が大変 |
製品のテストマーケティングやコミュニティ形成にも役立つため、プロダクト系スタートアップとの相性が良い手法です。
事業提携・CVC投資|企業との連携による投資
事業会社やその投資部門(CVC:コーポレート・ベンチャー・キャピタル)から出資を受ける方法です。
【事業定型・CVC投資のメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 出資企業とのシナジーが生まれやすい | 出資企業の意向に影響を受けることがある |
| 事業拡大のスピードが上がる | 投資条件の交渉が複雑になりやすい |
| 大手企業との信頼関係を構築できる | 他社との取引制限がかかる場合もある |
「資金+事業協業」を同時に実現したいスタートアップに向いています。資本提携と業務提携を組み合わせた戦略的な資金調達手法といえます。
レベニューシェア・ベンチャーデット|収益連動・低リスクでの新たな資金調達手法
近年は、出資や融資に加えて、事業収益の一部を返済原資とする「レベニューシェア型ファイナンス」や、返済リスクを抑えた「ベンチャーデット」など、新たな資金調達手法が広がっています。
いずれも資本コストを抑えつつ柔軟に資金を確保したいスタートアップに適しており、成長ステージに合わせて返済負担を調整できる点が特徴です。
【レベニューシェア・ベンチャーデットのメリット・デメリット】
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 売上に応じた返済でキャッシュ負担を抑えられる | 利用できる企業が限定される |
| 株式希薄化を抑えながら資金調達できる | 契約条件が複雑で理解が必要 |
| スケーリング後に返済負担を調整できる | 新しいスキームのため事例が少ない |
特にSaaS企業など、継続的な収益モデルを持つスタートアップに向いています。リスクを抑えつつ成長資金を確保したい企業が採用を増やしている手法です。
このように、スタートアップの資金調達には多様な選択肢があります。自社のフェーズ・事業モデル・リスク許容度を踏まえて、最適な組み合わせを見つけることが成功の鍵となります。
スタートアップの資金調達方法の選び方
スタートアップが資金調達を成功させるには、「どの方法を選ぶか」が極めて重要です。
同じ1,000万円を調達する場合でも、株式を渡すのか、借入にするのか、補助金を活用するのかによって、将来の経営自由度や成長スピードが大きく変わります。
ここでは、選び方のポイントを5つの視点で整理します。

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自社フェーズと資金用途に最も合う手段を選ぶ
まずは、自社のステージ(シード・アーリー・グロースなど)と資金の使い道を明確にすることが大切です。
たとえば、まだプロダクトが完成していないシード期では、エクイティファイナンスや補助金が中心になります。
一方、すでに事業が軌道に乗っているグロース期では、融資(デットファイナンス)やCVC出資が有効です。
【各フェーズに向いている資金調達方法】
| フェーズ | 主な目的 | 向いている資金調達方法 |
|---|---|---|
| シード期 | 開発・検証 | ・エクイティファイナンス ・補助金 ・クラウドファンディング |
| アーリー期 | 市場拡大・採用強化 | ・VC出資 ・CVC投資 ・融資 |
| グロース期 | 事業拡大・海外展開 | ・融資 ・レベニューシェア ・CVC出資 |
調達スピード・資金規模・難易度を基準に比較する
資金調達にはスピード感も重要です。
クラウドファンディングは短期間で集めやすい一方で、VC出資は審査・交渉に時間がかかるなど、手段によってスピードや難易度が異なります。
【各資金調達方法のスピード感・規模・難易度】
| 調達方法 | スピード | 規模 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| エクイティファイナンス | 中〜遅い | 大 | 高い |
| デットファイナンス | 中程度 | 中 | 中〜高 |
| 補助金・助成金 | 遅い | 小〜中 | 中 |
| クラウドファンディング | 速い | 小〜中 | 低〜中 |
| CVC投資 | 中〜遅い | 中〜大 | 高い |
| レベニューシェア/ベンチャーデット | 中 | 中 | 中 |
希薄化リスクと返済リスクのバランスで判断する
資金調達には、株式の希薄化リスク(持株比率が下がる) と返済リスク(返済義務によるキャッシュフロー圧迫) の2つのリスクがあります。
どちらをどの程度許容できるかによって、選ぶべき手段は変わります。
リスク許容度による選択肢
・株式を渡してもよい → エクイティファイナンス・CVC投資
・経営権を維持したい → デットファイナンス・レベニューシェア
・リスクを最小化したい → 補助金・助成金
スタートアップの初期段階では、返済負担を避けるためにエクイティ中心で調達し、事業が安定したら融資へ移行する流れが一般的です。
経営への関与度や支援内容で出資先を見極める
特にエクイティファイナンスやCVC出資の場合、資金だけでなく「誰から調達するか」 が大きな差を生みます。
投資家によっては経営に深く関与し、意思決定に影響を与えるケースもあります。
出資先を選ぶ際のチェックポイント
・投資家の過去実績(同業他社への出資事例など)
・経営支援や人材紹介の有無
・価値観や経営方針の相性
短期的な資金だけでなく、長期的なパートナーシップを築けるかどうかを意識することが重要です。
複数の資金調達手段を組み合わせて資金計画を最適化する
ひとつの資金調達方法に依存せず、複数の手段を組み合わせるのが理想です。
組み合わせの一例
・シード期:補助金+クラウドファンディングで初期費用をまかなう
・アーリー期:VC出資+融資で事業拡大資金を確保
・グロース期:CVC出資+レベニューシェアで成長を加速
複数の資金源を持つことで、リスク分散と柔軟な資金運用が可能になります。
スタートアップの資金調達方法を選ぶ際の注意点
資金調達は、資金を得るだけでなく「誰と組むか」「どんな条件で調達するか」が長期的な経営に大きな影響を与えます。
ここでは、スタートアップが注意すべき3つのポイントを紹介します。
出資条件・株式比率の交渉で主導権を失わないようにする
投資家から出資を受ける際は、株式比率や議決権の扱いに細心の注意が必要です。
出資条件の交渉を曖昧にしてしまうと、後々「意思決定が投資家主導になる」「新たな資金調達で既存株主との調整が難航する」といったリスクが生じます。
主導権を保つためのポイント
・株式の過半数(50%超)は渡さないようにする
・投資契約書の条項(優先株・リクープ条項など)を必ず確認する
・可能であれば、M&Aや資金調達に詳しい専門家に相談する
経営権を守りながら調達するには、出資条件の透明化と交渉力の確保が欠かせません。
短期的な資金ニーズだけで方法を選ばないようにする
「とりあえず今月の資金繰りをなんとかしたい」という理由だけで調達方法を決めるのは危険です。
中長期的な視点で、以下のような資金戦略全体を設計したうえで手段を選ぶことが重要です。
資金戦略を設計する際のポイント
・どのタイミングで再調達が必要になるか
・将来的に上場・M&Aを目指すのか
・キャッシュフローの見通しをどう立てるか
目先の資金不足を解消するだけでなく、事業の成長シナリオに沿った調達計画を立てましょう。
調達先との目的のズレがないかを確認する
スタートアップにとって、資金提供者(投資家・VC・提携企業)は単なる資金の出し手ではなく、ビジョンを共有するパートナーです。
そのため、出資や提携の際には、目的やゴールの方向性にズレがないかをしっかり確認しておく必要があります。
事前にチェックしておきたいポイント
・投資家が重視しているのは「短期リターン」か「長期成長」か
・事業方針や経営判断にどこまで関与してくるか
・自社のミッション・価値観に共感しているか
このあたりを見誤ると、成長過程で意見の対立が生まれ、結果的に経営判断のスピードが落ちることもあります。調達先は「資金源」ではなく「信頼できるパートナー」として選ぶ意識が大切です。
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Camphor Treeは、スタートアップの成長とEXITを専門に支援する専門職ファームです。
資本政策の立案から資金調達の実行支援まで一貫してサポートし、エクイティ・デット・補助金など最適な調達手段の選定から投資家との条件交渉まで対応。さらに、M&Aによる成長戦略・エグジット支援、セカンダリー取引まで幅広く対応します。
弁護士主導の高度なリーガル対応と、会計・税務・戦略コンサルタントが連携するワンストップ体制で、複雑な資金調達の課題も安心して任せられます。豊富な投資家・CVCネットワークを活かし、最適なパートナーとのマッチングを実現。
スタートアップが直面する成長フェーズごとの資金調達課題の解決を通じて、持続的な成長と新たな価値創造を後押しします。
提供サービス内容
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スタートアップの資金調達方法に関するよくある質問
Q. 投資家からの資金調達はどれくらい時間がかかりますか?
一般的には3〜6か月程度かかるケースが多いです。
資金ショートを避けるためにも、少なくとも半年以上前から調達活動を始めることをおすすめします。
Q. 補助金と出資を併用することはできますか?
はい、可能です。
ただし、補助金の対象経費や申請条件によっては、他の資金源との併用が制限されることもあります。申請前に、必ず募集要項や事務局に確認しておきましょう。
Q. 複数の資金調達方法を併用する際の注意点は?
併用は非常に効果的ですが、資本構成や返済スケジュールのバランス管理が重要です。
たとえば、出資と融資を組み合わせる場合、以下の点に注意が必要です。
出資と融資を組み合わせる際の注意点
・出資比率が過度に希薄化しないようにする
・融資の返済負担がキャッシュフローを圧迫しないようにする
複数の手段を使う際は、資金繰り表を作成して中長期の見通しを立てることが基本です。
Q. シード期でも銀行融資は受けられますか?
通常の民間銀行ではハードルが高いですが、日本政策金融公庫や自治体の制度融資を利用すれば、シード期でも融資を受けられるケースがあります。
ただし、融資審査では事業計画書の精度や代表者の信用情報も重視されるため、数字に裏づけのある計画を準備することが重要です。
Q. 出資比率はどの程度が適正ですか?
明確な正解はありませんが、一般的には1回の調達で10〜20%程度の株式を渡すケースが多いです。
複数回の調達を想定し、長期的な株主構成を見据えて比率を決めることがポイントです。
Q. 資金調達を進めるには、まず何から始めればいいですか?
最初のステップは、「なぜ資金が必要なのか」を明確にすることです。
そのうえで、以下の流れで進めましょう。
資金調達を進める流れ
1.資金の用途と必要額を整理する
2.自社のフェーズに合う調達方法を選ぶ
3.投資家や金融機関向けの資料(ピッチデック・事業計画書)を作成する
焦って動くよりも、戦略的に準備を進めることが成功への近道です。