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M&A全般

個人でのM&Aが失敗する理由とは?成功させるポイントも解説!

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M&Aは事業拡大や独立の手段として既存の事業を買収することで、ゼロからの起業よりもスムーズなスタートを切れる点が大きな魅力です。

しかし、十分な準備や知識がないまま個人でM&Aを進めると、思わぬ落とし穴にはまることも少なくありません。

事業が思ったように成長しない

想定外の負債を抱えてしまった

など、M&Aが失敗するケースには共通する原因があります。

そこでこの記事では、個人でのM&Aが失敗する主な理由を解説するとともに、成功させるためのポイントを具体的にご紹介していきます。

買収後のリスクを最小限に抑え、戦略的なM&Aを実現するための知識を身につけましょう。

個人でのM&Aが「失敗する」と言われる3つの理由

個人でのM&Aが失敗する理由とは?成功させるポイントも解説!

巷では「M&Aは失敗する」「M&Aはやめとけ」なんて強いキーワードが使われていますが、M&Aが一様に失敗するわけではありません。

失敗するM&Aには、どれにも共通しているポイントが3つあります。

個人でのM&Aの注意点をまとめた画像

それぞれ要チェックな点を一つずつ見ていきましょう。

リソース不足(資金・時間・知識)

M&Aが失敗する理由として最も多いのがリソース不足です。

具体的には、M&Aのために必要な資金・時間・知識が十分にないまま実行してしまう例があります。

本来、M&Aには膨大なお金と勉強も含めた入念な事前準備が必要ですが、それを怠ってしまうと当然買収後の運用が上手くいきません。

M&Aに必要なリソース

資金…買収価格、買収後の運転資金、リニューアル費用が必要
時間…事業の調査(デューデリジェンス)、買収後の運営、従業員との関係構築など
知識…法務や財務、業界知識が必要

特に資金面については、個人で賄うとしても限界があります。

「M&A後は事業収入を確保できるから大丈夫」と見込んで失敗する例も多いので、十分なリソースを確保しておきましょう。

適切な事業選定ができない

事業の今後を左右する、提携先の選び方もM&Aにおいてはきわめて重要です。

M&A後に事業が立ち行かなくなった事例の多くは、買収対象となる事業の選定に失敗しています。

「事業や業界についての理解がしっかりとあるか」と、冷静に見極めなければM&Aは成功しません。

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最大のポイントは、「収益性や将来性を正しく評価できているかどうか」です。

負債を抱えた事業や衰退中の業界を選んでしまうリスクは絶対に避けましょう。

「儲かりそうだから」という安易な理由で買収を進めず、事業の運営ビジョンや買収の目的を明確にしてから計画を進めるのが重要です。

買収後の運営に失敗する

M&Aの成功は「買収後の運営」に大きく依存しますが、これを軽視して失敗するケースも多々あります。

M&Aによって得られる利益ばかりでなく、1年後、5年後を見据えた戦略を経営者として冷静に考えなければなりません。

先のことを考えずに勢いでM&Aに乗り出してしまうと、以下のように買収後の運営に行き詰まります。

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【買収後によくある失敗例】
・買収後に従業員がモチベーションを失い、離職が相次いだ
・買収後の経営体制が滞り、業績が悪化した
・買収前の顧客が離れ、売上維持ができなくなった

買収後の業績や従業員のこともしっかりと頭に入れたうえで計画を進めましょう。

【失敗の確率が下がる】個人でM&Aを成功させるための重要ポイント

【失敗の確率が下がる】個人でM&Aを成功させるための重要ポイント

M&Aが失敗する要因が分かったところで、今度はM&Aを成功させるために必要なポイントについて解説していきます。

特に意識していただきたいポイントは、次の5つです。

個人でM&Aを成功させるための重要ポイントを説明した画像

それぞれ詳しく見ていきましょう。

事前準備を徹底する

先ほどもお伝えしたように、M&Aが成功するかどうかは事前準備でほぼ決まります。

収益性アップや事業拡大、新規参入など、買収後のビジョンを描きながら準備を進めることが重要です。

M&Aに必要な事前準備

①目的の明確化:「なぜこの事業を買収するのか」を具体的に定める
②財務状況を整理:買収費用や運転資金を確保
③知識のインプット:M&Aに関する法務、財務、税務の基本を学び、自分で最低限の判断ができるようにする

M&Aをする意味を明確にしたうえで、過剰な借入に頼らない体制と知識を備えましょう。

デューデリジェンス(調査)を怠らない

資金を確保することも大切ですが、それ以上に買収先の価値やリスクを見極めることは最重要ポイントです。

買収先の選び方を間違えれば、これまで地道に拡大してきた事業を一瞬で台無しにしてしまう可能性もあります。

事前の調査(デューデリジェンス)には一番時間をかけるつもりで、信頼に値するかどうかを徹底的に調べましょう。

デューデリジェンスとは?

デューデリジェンスの概要を説明した画像

財務調査:財務諸表を確認し、赤字や過剰債務の有無をチェック
市場調査:業界の将来性、競合の状況、事業のポテンシャルを評価
法務調査:契約書や許認可の確認を行い、潜在的なリスク(訴訟問題など)を洗い出し

判断に迷う場合は自社で決めず、専門家に頼るのも一つの手ですよ。

買収後の運営計画を練る

買収はゴールではなくスタートです。

M&Aそのものが上手くいくかどうかも大事ですが、その後の事業を安定的に運営できるかどうかの計画はもっと重要と言われています。

運営のために必要な人材や資金を確保し、必要なリソースを事前に補うことが重要です。


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買収後も働く従業員がいる場合は、前オーナーや従業員からスムーズにノウハウを引き継ぐための引き継ぎプランも忘れずに作りましょう。

買収後も全員が安心して働ける環境を整え、離職を防ぐこともM&Aの成功に繋がります。

適切な事業を選定する

デューデリジェンスをしっかりと行ったら、今後の経営を担う事業を選び出しましょう。

黒字経営でキャッシュフローが安定しており、買収後もすぐに利益を生み出せる事業を選ぶのが得策です。

また個人で運営する場合は、複雑すぎる業態や多角化した事業は避け、なるべくシンプルな運用体系の事業を選ぶと良いでしょう。


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特に、初めてのM&Aであれば小規模でリスクが少ない案件を選ぶのがおすすめです。

専門家の力を借りる

ここまでお伝えしてきた内容からも分かるように、素人がM&Aを進めるのは非常にリスキーです。

時間をかけて一から勉強していくとしても、自分の力で乗り切れる範囲には限界があります。

少しでも不安要素がある場合は、コストを増やしてでも専門家に相談・依頼をしましょう。

M&Aに関して頼れる専門家

M&Aに関して頼れる専門家

・M&Aコンサル企業
・M&Aアドバイザー
・税理士、会計士
・弁護士 など

デューデリジェンスだけでも構わないので、大事な局面ではプロに判断してもらうのが確実です。

【失敗のリスク激減】個人にも対応しているM&Aの仲介サービス5選!

【失敗のリスク激減】個人にも対応しているM&Aの仲介サービス5選!

 

弊社

 

株式会社ヒルストン

株式会社ヒルストン
引用:株式会社ヒルストン
設立年2014年11月4日(創業:2011年)
所在地本社:大阪府大阪市中央区安土町3丁目3-9
田村駒ビル3階
事業内容・人材紹介
・事業承継支援、M&A仲介
・顧問税理士紹介事業
公式サイトhttps://www.hill-stone.biz/

株式会社ヒルストンは、「転職支援・人材紹介」「事業承継・M&A仲介」「顧問税理士紹介」の3つの事業を柱として、企業間のマッチングを手がけている会社です。 

中でも年商1億円以下の中小企業を対象とした事業承継・M&A仲介に注力しており、全国・全業種に対応しています。

着手金ゼロ・完全成功報酬制を採用しており、JMAA認定M&AアドバイザーやM&A支援機関登録制度にも登録されているので安心です。

専門のコンサルタントが経営者の意向を尊重しながら、最適な売却・譲渡・買収を提案してくれるので、初めての方でも事業承継・M&Aを円滑に進められるでしょう。

ラッコM&A

ラッコM&A
引用:ラッコM&A
設立年2015年11月19日
所在地本社:福岡市中央区舞鶴3丁目1番30号
祐徳ビル2号館5F
事業内容・マーケティングリサーチツールの提供
・サイト売買プラットフォームの運営
・インターネットインフラ事業
公式サイトhttps://rakkoma.com/

ラッコM&Aは、ウェブサイトやSNSアカウント、アプリなどのデジタル資産売買をサポートするマッチングプラットフォームです。

売買交渉から契約書の自動生成、電子契約、エスクローサービスまで、M&Aに必要な機能が一つのプラットフォームに揃っており、すべての取引をオンラインで完結できます

ラッコドメインラッコサーバーを活用することで、ウェブサイトのリアルタイム譲渡が可能になり、移行作業を省ける点が大きな魅力です。

ちなみに売主は手数料なしで利用でき、買主には成約額の5%(最低55,000円)が手数料として適用されます。

M&Aナビ

M&Aナビ
引用:M&Aナビ
設立年2017年9月1日
所在地東京都渋谷区渋谷1丁目3番9号
ヒューリック渋谷1丁目ビル 7階
事業内容M&AナビおよびM&Aナビ クラウドの
企画・開発・運営
公式サイトhttps://ma-navigator.com/

M&Aナビは、売り手と買い手が直接交渉できるオンラインM&Aマッチングプラットフォームです。

売り手は完全無料で利用でき、買い手も成約時にのみ手数料が発生します。

情報掲載から成約まで効率的に進めらることに加えて、交渉状況や次のステップが一目で分かる管理機能も充実しており、登録されている売却案件の業種・規模もさまざまです。

手軽に、スピーディにM&Aを進めたい方にはぴったりのサービスと言えるでしょう。

サイトキャッチャー

サイトキャッチャー
引用:サイトキャッチャー
設立年2020年9月1日
所在地東京都港区六本木2-2-6
六本木福吉町ビル 2F
事業内容・サイトM&A事業
・M&A仲介事業
・メディアコンサルティング事業
・メディア運営事業
公式サイトhttps://sitecatcher.net/

サイトキャッチャーは、ウェブサイトやアプリ、SNSアカウントなどのデジタル資産の売買を支援するマッチングプラットフォームです。

売主と買主のニーズに応じて、直接交渉プランと仲介プランの2つのサービスを主に展開しています。

特に、専門の担当者が交渉をサポートしてくれる仲介プランでは、売買金額に応じた手数料体系が設定されているのでおすすめです。

売買実績も豊富で、契約書の作成やエスクローサービスなど、取引の安全性を高めるサポート体制も十分に整っています。

個人M&Aにおすすめの事業3選!

個人M&Aにおすすめの事業3選!

個人がM&Aで成功しやすい事業とは、リスクが低くシンプルな運営体制で、安定したキャッシュフローを生み出せるものです。

とはいえ、これだけ言われてもピンと来ない…という方も多いはず。

そこでここからは、M&Aが失敗しにくい事業を3つピックアップしてご紹介します。

Webメディア・ブログ事業のM&A

Webメディア・ブログ事業のM&A
おすすめポイント・初期投資が少ない
・広告収益を得られる
・閲覧数が増えれば収益も増加しやすい
購入金額の目安50,000~700,000円
買収後に必要なスキル・広告収益の運用マナー
・SEO対策のスキル&知識
おすすめサービスラッコM&A
サイトキャッチャー

オンライン上で取引が完了するWebメディア・ブログ事業は、M&Aの中でも最も参入しやすいジャンルです。

飲食店や会社などのM&Aとは異なり、店舗等の場所代や設備費がかからないので、初期費用を抑えられます。

Google AdSenseやアフィリエイトで広告収益を得られるうえに、PV(ページビュー)が増えれば比例して収益アップも図れるので、買収後の運用も安定する見込みがあります。


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【実際の成約事例】
100均アイテムのレビューをメインに扱う特化サイト
希望売却価格:780,000円
利益/月:42,900円
PV/月:76,890円
記事数:560

▶参考:ラッコM&A 【最終値下げ】【最高月間約30万PV】100均アイテムのレビューやコラムに特化した暮らし情報サイト

ただし、広告収益は月毎に変動することもあるため、コンテンツの質を見極める力や運営者のSEOスキルが成功の鍵となります

小規模な飲食店のM&A

小規模な飲食店のM&A
おすすめポイント・既存の顧客を活かせる
・メニューやオペレーションが確立されている
購入金額の目安5,000,000〜15,000,000円
買収後に必要なスキル・飲食店の経営ノウハウ
・食材の仕入れルートの確保
・従業員の確保
おすすめサービス飲食店ドットコムM&A
M&A CLOUD

個人経営の飲食店や地元に馴染みのあるお店などは、M&A後も客足が絶えず安定する傾向にあります。

ローカルエリアに根付いた店舗なら、常連のお客さんも多いうえに、既にメニューやオペレーションが確立しているのでスムーズに引き継ぎ可能です。

リピーターが多い飲食店であれば、安定した売上が見込めるでしょう。


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【実際の成約事例】
東京都北区のラーメン店1店舗
希望売却価格:18,000,000円
年商:1000万円超~3000万円以下
スキーム:株式譲渡
売却理由:後継者がいない中で、当事業を発展させるため

▶参考:飲食店ドットコムM&Aトップ>M&A売却案件一覧

ただし、買収前から経営が傾いているお店を選んでしまうと失敗しやすいので、店舗の立地条件や口コミをしっかり確認することが重要です。

食材の仕入れルートを確保したり、従業員を十分に採用しておくことも忘れずに行いましょう。

サブスクリプション型ビジネスのM&A

サブスクリプション型ビジネスのM&A
おすすめポイント・キャッシュフローが安定しやすい
・業種が多岐にわたり選択肢が多い
購入金額の目安10,000,000円~50,000,000円
買収後に必要なスキル・顧客情報の集計および分析
・サービスの差別化
おすすめサービスBATONZ
M&Aナビ

ジム、オンライン学習サービス、サブスク型飲料サービスなど、定額課金モデルが確立されているサブスクサービスは売上が安定しやすい事業です。

買収の前後で業務フローに大きな変化が現れることもなく、既存の顧客基盤をそのまま受け継ぐことができます。

店舗運営と比較すると、必要な専門知識等はあまり問われないため、初めての方でも挑戦しやすい事業と言えるでしょう。


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【実際の成約事例】
​Adobe Creative Cloud等を提供する米国Adobeが米国Workfrontを買収
買収価格:15億ドル(約1,560億円)
買収理由:マーケティングチームの効率・生産性の向上を図るため

▶参考:M&Aマガジン 米国Adobe、マーケティング担当者向け作業管理のスタートアップの米国Workfrontを買収

ただし、既存顧客の継続率をこまめにチェックしたり、解約率が変動していないかどうかを注視する必要があります。

サービスの差別化ポイントを確認して、競合に対抗できるかを考えることも必要です

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